霊園選びと宗教

新柴又中央霊園
(寺院霊園-東京都葛飾区)
宗旨、宗派とは、日本の仏教にある教義や信仰対象の違いにより出来た分派であります。一般的に定義されているもので十三宗五十六派あるとされ、宗派として真言宗や日蓮宗、浄土真宗などがあります。
ご自身がお寺さんの檀家さんであるなら、菩提寺の宗旨、宗派はご存知かと思います。同じ仏教であっても、開祖された高僧が異なり、お経や仏事も異なります。
この宗旨宗派が異なると同じ仏教でもお経を上げれなかったり、お墓を建てられなかったりします。例えば嫁入りした家が別の宗旨で、お墓に入るときに宗旨宗派を合わせるために「宗旨替え」を行う必要があるようです。
キリスト教にもカトリックとプロテスタント、イスラム教でもスンニ派とシーア派があるように数千年のときを経て現在に受継がれる信仰は、その時々の考えに合わせながら変化、分派していくようです。
お墓の購入条件「宗旨・宗派一切不問とは」
一般的に民間霊園であれば「お墓の購入前も購入後もどんな宗教であってもよい」という意味合いで使われます。宗教、宗旨、宗派不問の霊園となりますので、自分の信仰を変える必要性はありません。自由な祭祀を執り行えますし、無宗教でも問題ありません。
寺院霊園を選ばれる際の宗旨、宗派不問とは、「在来仏教であれば宗旨や宗派は問いません」という使われ方が多いようです。
この場合、その寺院の宗旨に沿った祭祀をご住職にお願いするかたちになります。代々受け継がれるお墓の事ですので、よく確認されるとよいでしょう。
クリスチャンの霊園選び

アーリントン国立墓地 米国
出典: フリー百科事典 – ウィキペディア(Wikipedia)
クリスチャンのお墓の風景
キリスト教の方でお墓を建てる場合は、仏教の檀家さん専用の寺院霊園ではお墓を建てることはできませんので、宗教自由の公営霊園と民間霊園を選ぶことになります。
ただ民間霊園の中には、仏教寺院が運営に携わっている霊園もあり、宗教自由と言われても、お墓を建てるご自身が良い気持ちしない場合もあり注意が必要です。
また、墓石の形状やデザインに関して規則がある場合もありますので、トラブルを避けるためにも事前に確認すると良いでしょう。
政治家においてもクリスチャンが多く、鳩山一郎元首相(第53代内閣総理大臣)や麻生太郎元首相(第92代内閣総理大臣)はカトリック教徒、石破茂自民党幹事長(2013年現在)プロテスタントと知られています。
麻生太郎元首相の父で、同じくクリスチャンの麻生太賀吉麻生セメント元会長のお墓は都立青山霊園にあり、鳩山一郎元首相のお墓は都立谷中霊園にあります。
いずれも寺院霊園ではなく公営霊園にあることは、信仰と霊園には関係性があるのかもしれません。
宗教、宗旨、宗派不問の霊園は
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